日焼け 赤くなる

スキンケアを駆使して肌トラブルと戦おう

高瀬聡子先生の雑誌のコメントを見ると、日焼け後の肌の反応は、メラニン生成能力よって異なるとありました。メラニンが作られやすい、メラニンの量は個人差があり、遺伝子によって決められているようです。

 

メラニン生成能力が弱いと、肌は直ぐに炎症を起こし赤くなります。逆に、メラニンの生成能力が高いと、肌は直ぐに黒くなります。メラニンの生成能力の弱い順に書くと、1番は直ぐに赤くなる方、2番は赤くなった後黒くなる方、3番は赤くならずにすぐに黒くなる方です

 

各々のタイプによって、気をつけるべき点についてまとめてみます。ただ、タイプ別にしても、全ての人に当てはまるわけではありません。自分の肌環境に合わせてケアをお願いします。
日よけ対策グッズ(帽子、サングラス、スカーフ)

 

赤くなって直ぐ戻る

赤くなって直ぐに戻る人は、肌を守るメラニンが少ないために、紫外線による肌負担を内部に溜めこんでしまっています。メラニンによるシミの不安は小さいけど、後々しわやたるみといったエイジングトラブルにつながることがあります。

 

さらに悲しいことに、英科学誌ネイチャー・コミュニケーションズに掲載された論文によると、日焼けで赤くなりやすい方は、皮膚がんの発症につながりやすいそうです。

 

赤くなって戻るタイプの方は、日焼け後のケア以前に、徹底的に日よけ対策をするべきです。帽子、日傘、UVクリームをフル活用します。

 

特にUVクリームは、UV作用のあるアイテムを何層も重ねて塗り、クリームの塗り残しの隙間から肌が焼けることなないようにします。時間とともに、汗やハンカチなどの摩擦で落ちてしまうので、小まめに塗り直しが必要です。バックには、日焼け止めスプレーやパウダリーファンデーションを、常に入れておきたいですね。

 

潤った肌は、日焼けも紫外線の刺激からも守ると言われています。日常の保湿ケアは大切です。日中の乾燥から守るために、美容液からつくられたファンデを使うなど、日中保湿も心がけてください。

 

日焼け後のケアは、ローションパックで十分にクールダウンさせた後、美白成分を入れないで、数日間は肌を鎮静させます。美白成分が、新たな刺激になる可能性があるからです。
シートマスクを袋から取り出すところ

 

おすすめの美白成分は、ビタミンCです。ビタミンCは、メラニンを無色化するメラニン生成を抑制させるなど美白作用のほかに、肌のハリの元になるエラスチンやコラーゲンの産生を助けます。紫外線を浴びて、くたびれた肌を喜ばせるのにぴったりの成分です。

 

ビタミンCの種類の選び方は、肌が揺らぎやすく乾燥気味の方はビタミンC誘導体、普通肌やオイリー肌の方はピュアビタミンCが妥当です。

 

赤くなって2〜3日後に黒くなる

赤くなって2〜3日後に黒くなる人は、メラニン色素の生成能力が高い人です。日焼けしすぎたり、継続的に日焼けをし続けるとシミになる肌質です。

 

日焼けして黒くなる人は、シミへの不安も強いために、日焼けしたその日に美白コスメを使おうとします。しかし、赤くなっている時は、肌内部は炎症を起こしている状態です。炎症が起きている時に、さらに刺激のある美白コスメを使うと、メラニン生成を更に加速させます。

 

まずは、赤くなった肌を落ち着かせるために、ローションパックやマスクでクールダウンさせます。赤味とほてりが消えたら、2日目ぐらいから美白アイテムを加えていくと失敗がありません。

 

こうした炎症を起こしやすい方は、敏感肌用の美白コスメもあります。抗炎症成分が肌を落ち着かせながら、美白ケアを行えます。

 

おすすめの美白有効成分は、皮膚が薄く赤みがでやすい肌や肝斑ケアに向いているコウジ酸や、肌が乾燥気味でゆらぎやすい人に向いているm-トラネキサム酸などがあります。

 

すぐ黒くなる

直ぐ黒くなる人は、メラニン生成能力が高い。すなわち、紫外線に対して最強の防御パワーを持つ肌です。ただ、大量にメラニンが作られるだけに、排出が間に合わなければシミやそばかすの原因になります。

 

下の写真はふきの皮をむくところですが、人間の顔もこんな風にするりとむければ(健康的にですよ)、しみも怖くないのですけどあり得ませんね。
ふきの皮をむくところ

 

日焼け後のケアは、ほてりがあればローションパックでクールダウンさせます。メラニンの排出を促すために、ターンオーバーのケアが得意な馬油を使ってみるのもアリです。馬油は日焼け前は日焼けしそうで不安ですが、日焼け後のお手入れなら、紫外線のダメージを和らげてくれます。

 

炎症の具合を見て、ほてりがなさそうだったら美白アイテムを加えて、活発なメラニン生成を抑えます。おすすめの美白有効成分は、アルブチンやハイドロキノンなどです。積極的なメラニン抑制ケアを試みてください。

 

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