メラニン排出

目に見えない隠れ炎症が危険信号

合わないスキンケアというとどうしても、赤み、かゆみ、湿疹を連想しますが、目に見える前に細胞レベルで炎症を起こしている場合があるそうです。『隠れ炎症』と呼ばれ、エイジングの大きな原因の一つです。

 

日焼けにしても、知らないうちにシミができていたことは、ままあるわけです。隠れ炎症の原因を突き止めて、先手の対策を打つのはUV対策だけではありません。

 

通常人の肌は、日焼けしたり、虫に刺されたり、打ち身などでシミになりますが、肌の修復機能が働いて、時間とともに元の色に回復できます。修復機能とは、毎日肌が作られ古い肌がはがれ落ちる、肌のターンオーバーのことを指しています。しみも新しい肌によって、入れ替わるために消えるのです。
ピースが合うジグソーパズル

 

継続した炎症がメラニンを居座らせる

しかし、継続して炎症がおこり続けると、シミとして跡が残り容易に消えることはありません。シミはメラニンが集まったものですが、メラニンは炎症が治まった後でも、暴走して作られ続けてしまうためです。

 

隠れ炎症と呼ばれるほど、微量な炎症ですので、明らかにそれとわかる濃いシミはつくられません。色むらやくすみとなって悩ませます。ここで、年齢だからと諦めれば、それがその方の肌の色と定着してしまいます。気を取り直して、透明肌を取り戻したいものです。

 

隠れ炎症の原因

継続し続ける隠れ炎症の原因は、紫外線の他、合わない化粧品の可能性があります。

 

また、こうした外部刺激だけでなく、ストレス、ホルモンバランス、生活習慣、体質などの内部刺激も原因です。内部刺激の対策は、決められた生活環境の制約もあり、言葉にするほど簡単に実行しにくくなります。よく美容雑誌などで、『生活習慣を直しましょう』なんて書かれていますが、実行するとなると大変ですよね。根が怠け者の私は、つくづく思うのです。

 

まずは、合わない化粧品の対策から行うべきです。

 

合わないスキンケアに対する指標を作ろう

目立ったアレルギー反応があるわけではないけど、合わないスキンケアを見つけるのも、大変と考えるかもしれません。ただ、多くの女性は無意識のうちに、毎日行っているはずです。

 

合わないスキンケアの見つけ方は、次にあげた他にもあり、体験して思い当たる点があれば追加していきます。これは、スキンケアを新しく変える時に、指標になります。自分なりの指標があれば、隠れ炎症の被害を少なくすることができます。

 

化粧品のアレルギー成分で反応を起こす敏感肌の方は、自分の合わない成分を見つけています。大量の複合成分を配合しているスキンケアが増えましので、常にチェックしてトライアンドエラーを繰り返しています。
成功、失敗の看板

 

洗顔後毛穴が目立つ

もともと、毛穴が目だつ私は洗顔後に限らず、毛穴は大きいです(笑)。ですが、特に目立つ瞬間があります。洗顔料が汚れと一緒に古い角質だけでなく、必要な角質まではがしている可能性があります。肌は潤いを保てず水分量が減り、肌が縮んでしまうために毛穴が引っ張られて大きく見えるのです。

 

こうした洗い過ぎは、洗顔料だけではないかもしれません。1日に何度も洗顔したり、人肌以上の熱いお湯で洗顔したり、力を入れてゴシゴシ洗顔し続けてもおきます。

 

洗顔後に先ず毛穴をチェック。私のように元々大きい人も、そうでない人も、毛穴が目立っていないか確認しましょう。優しい洗顔を試みても、毛穴が目立つなら隠れ炎症のサインです。洗顔料の変え時となります。

 

化粧のりが悪い

良くのびる評判の良いファンデなのに、使ってみると伸びが悪く、カサついてしまうことがありました。自分の肌自身が乾燥していて、ファンデに含まれている水分まで吸い取っているためでした。

 

最近のファンデの品質は高く、のびが悪いのを探すほうが難しくなりました。化粧のりが悪いと感じた時は、地肌の環境が悪化している可能性は大です。

 

また、肌が硬くてもファンデを伸ばしずらくなります。ターンオーバーが遅れがちになると、古い角質がはがれ落ちないまま、角質は分厚くなっていくそうです。

 

化粧のりが悪いと感じた際は、スキンケアが合っていません。保湿力の高いもの、ターンオーバーを促進してくれるものなどを探します。
リキッドファンデーション

 

ぬった瞬間反応がある

スキンケアで、赤み、ピリピリ、湿疹、かゆみがあれば、疑う余地がなくアレルギー反応を起こしています。きっぱりと決心をして、使用中止します。

 

しかし、ぬった瞬間何となく違和感がある、むずむずっとしたかゆみがあるといった分かりにくい場合もあるものです。少し使い続けて、やっぱり気になるなら使用中止を決心するべきです。

 

必要以上にべたつきが気になる時も、肌に栄養過多になり負担になっています。肌の表面には皮膚常在菌といって、微生物が住んでいます。皮膚常在菌は、皮脂や汗を餌にして分解物を作り出します。その分解物は肌にうるおいを与えたりして、肌環境を整えています。別名、美肌菌と呼ばれているのです。栄養過多になれば、皮膚常在菌の働きも衰えてしまうのです。

 

逆に保湿感が感じられないスキンケアもあります。実際には、浸透力の高いだけだったりします。肌表面の潤い感がなくても、角質層内部は保湿が十分という高機能な化粧品です。保湿が十分か否かの判断は、目の下の肌で判断できます。目の下は肌が薄く、乾燥しやすい部位です。さらっとしていても、目の下がカサついていなければ、慌てる必要はありません。

 

突然インナードライになった

インナードライ、別名、隠れ乾燥肌の原因は、保湿不足です。インナードライは、肌内部は乾燥しているのに、肌表面は油田のようにオイリーな状態です。保湿が足りなくなると、外部刺激のダメージを受けやすくなります。肌が自らを守る防衛本能として、必要以上に皮脂を分泌してしまうのです。

 

インナードライは、オイリー肌と勘違いしがちですが、洗顔時にチェックが行えます。洗顔前はべたついてオイリーなのに、洗顔後何も付けないで20分経過しても、つっぱったりカサツキが気になるようでしたら、インナードライです。

 

インナードライは、年齢的、体質的なこともありますが、突然インナードライ肌になったなら、手持ちの化粧品を疑いましょう。
クリームをつけるところ

 

化粧品の改善方法

多くの女性は、ローション、乳液・・と複数のアイテムを使用していますので、何が悪かったのが判別できないと言ったこともあります。少しづつ、変えてみても、原因の特定はつきません。

 

一度、超シンプルケアに変えてみて、肌環境をリセットさせます。無添加のオールインワンクリームとか、HABAのローションとスクワランオイルにするとか、方法は色々あります。私は、ブースター化粧水に馬油(バーユ)でケアをして、リセットさせました。(結構これはこれで、凄かった!)

 

肌断食をすすめる方がいますが、賛成できません。衣服で守られることがない顔の肌は、何のスキンケアもしないでいれば、荒れてしまいますよ。

 

シンプルケアでリセット後に、少しづつ、使いたいスキンケアを加えていきます。加えていく中で、上述のような困った状態が起きれば、そのスキンケアを疑えば良いのです。簡単ですね。

 

合わないスキンケアを使い続けてはいけません。いくら高価な美白美容液を使ってみたところで、合わないスキンケアが足を引っ張ってしまうからです。くすみもシミも消せませんよ。

 

page top